かたつむりの語源

秋の風物詩として知られる「飛鳥稲渕の棚田と案山子ロード」。

長閑な田園風景が広がる案山子ロードを歩いていると、頂上近くに三匹のかたつむりが展示されていました。

案山子ロードのかたつむり

案山子ロードのかたつむり。

カタツムリは漢字で書くと、蝸牛となります。つまらぬ争いを意味する「蝸牛角上の争い」という諺でも知られますが、そもそもこの蝸牛(かたつむり)という言葉の語源はどこにあるのでしょうか。

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カタツムリは丸く膨らんだ笠を被った虫

かたつむりの語源は、「笠(かさ)+円ら(つぶら)」に由来しています。

頭に被る「笠」と、丸くふっくらとしている様子を表す「円ら」に因んでいます。古語辞典を調べてみると、形容動詞の「つぶらなり」という言葉で出ています。ちなみに、この「円ら(つぶら)」は「粒(つぶ)」と起源を同じくしています。丸くて小さいものを「粒(つぶ)」と表現するわけですが、古くは「つび」と発音していた歴史があります。「つぶ」と言うようになったのは室町以降とされます。

かたつむりと彼岸花

案山子ロードのかたつむりと彼岸花。

三匹のかたつむりの背後に、黄色い彼岸花の群生が見られました。

彼岸花と金太郎

丘陵の頂近くには、一際巨大な金太郎が展示されていました。

こんなに大きな案山子を見たら、驚いて鳥たちも寄って来ないでしょうね(笑)

案山子ロードのかたつむり

かたつむりの異称に「でんでんむし」というのがありますが、これは「ででむし」の約まった形です。

ででむしとは、「出よ出よ虫」の意味であり、頭を殻の中に引っ込めるカタツムリの習性を言い表しています。また、かたつむりのことを「まいまい」と表現することもありますよね。広辞苑を紐解けば、舞舞螺(まいまいつぶり)と記されています。

案山子ロードのカラス

案山子ロードにはカラスも展示されています。

巣の中にはたくさんの子ガラスが居て、子安地蔵がモチーフになっているようでした。

案山子ロードのかたつむり

秋晴れの昼下がりに、仕事の合間を縫っておでかけした明日香村稲渕。

今年もカタツムリを始めとした様々な案山子たちが、ハイキング客の目を楽しませてくれています。

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