酒船石遺跡の取水口@明日香村埋蔵文化財展示室

明日香村発掘の文化財を展示する明日香村埋蔵文化財展示室

旧飛鳥小学校の建物を再利用したレトロな雰囲気が人気です。入館料無料というのも嬉しいですよね。リニューアルオープン後は展示物も一新され、より充実した内容になっていました。

酒船石遺跡の取水口

酒船石遺跡の湧水施設に取り付けられた取水口。

この取水口は実物展示のようです。背後には亀形石造物の写真が掲げられていますね。

奈良県立万葉文化館の駐車場から酒船石のある丘陵へと上がって行く途中に、亀の形をした不思議な石造物が佇みます。私も以前に見学したことがありますが、実にミステリアスな古代遺物です。斉明天皇の祭祀に使われたのではないかとする説もありますが、様々な想像を掻き立ててくれますね。

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小判形石造物、亀形石造物へと続く湧水施設

館内に展示されている取水口の先には、謎に満ちた亀形石造物があります。

さらにその亀形石造物へ橋渡しするように、小判形石造物が間に挟まっています。この取水口が無ければ、亀形石造物まで水が流れていかないことを思うと、とても重要なものであることが想像できますね。

酒船石遺跡の取水口

湧水施設の取水口。

ここを水が通っていくようです。

酒船石遺跡の解説

酒船石遺跡 明日香村大字岡

酒船石遺跡で発見された湧水施設は周囲を砂岩で囲み中央には取水塔と取水口が設けられています。取水口から出た水は小判形・亀形石造物へと流れる構造となっています。

展示では取水口(実物)部分を再現しており、また発見当初破損していた蓋石も修復して元の位置に設置しています。

平成12年(2000)に行われた発掘調査で、新たに小判形石造物と亀形石造物が発見されています。

この二つの石造物は組み合わせることにより、導水施設としての機能を果たしていたようです。

酒船石遺跡の取水口

取水口の背後の写真は、小判形石造物と亀形石造物の接合部分ですね。

小判形石造物から流れてきた水を、亀の頭から受ける格好になっています。亀の頭部は南を向いていることになります。

酒船石遺跡の湧水施設

酒船石遺跡で発見された湧水施設の構造。

取水塔を上った水が取水口を経由して木樋を伝い、小判形石造物、そして亀形石造物へと流れる仕組みが解説されています。

イラストの中の赤く塗られた部分が、展示中の取水口ですね。

明日香村埋蔵文化財展示室

明日香村埋蔵文化財展示室。

大人から子供まで、幅広い層に明日香村の文化財をPR中です。飛鳥時代の衣装やキトラ古墳木棺模型なども展示されており、どれも展示物との距離が近いのが特徴です。より身近に文化財の魅力に触れることができます。

開館時間は午前9時から午後5時(入館は午後4時30分)までです。

土日祝日は解説員が配置されます。休館日は年末年始とのことですので、基本的には開いていると思っていいでしょう。

明日香村埋蔵文化財展示室の展示物

こちらは四神の朱雀でしょうか。

ご存知のように明日香村には、高松塚古墳やキトラ古墳といった、四神壁画で名を馳せる古墳があります。北の玄武、東の青龍、南の朱雀、西の白虎と、四方を守護する神様の名前もすっかりお馴染みになりましたね。

酒船石遺跡の取水口

実物の重みを感じますね。

そもそも酒船石遺跡とは、酒船石のある丘陵そのものを言います。

その作られた目的は未だに解明されていませんが、宇宙人からのメッセージとも取れる酒船石の偉容は、見る者の心をつかんで離しません。その酒船石のある丘陵北裾に横たわっているのが、今回展示の湧水施設なのです。

酒船石遺跡の取水口

飛鳥に散在する謎の石造物。

その陰には、土木工事に打ち込んだ斉明天皇の存在が見え隠れします。

様々な憶測を呼ぶミステリーストーンの数々・・・明日香村に吸い寄せられるように、今日もたくさんの観光客がそぞろ歩きを楽しんでおられました。

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