春日大社に見る栄枯盛衰

久しぶりに奈良を散策。

春日大社の参道を歩いてみました。

奈良そごうの石燈籠

奈良そごうの石灯籠。

今は亡き「奈良そごう」。イトーヨーカドーに変わってから、既に長い年月が流れています。
奈良そごうは長屋王の邸宅跡に建造された百貨店でした。

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長屋王の呪い

廃業を余儀なくされたのも、長屋王の呪いだったのではないかと囁かれたほどです。日本史の中には、その呪いがなかなか解けない歴史上の人物が何人か存在しています。早良親王や菅原道真などは有名ですよね。

1989年から2000年にかけて営業していた奈良そごう。

日本経済史における右肩上がりのバブル期からバブル崩壊の時期と重なります。全国に展開していたそごうの中でも鳴り物入りでスタートした奈良そごうでしたが、時代の荒波には付いて行けなかったようです。

奈良そごう建築前には、奈良文化財研究所による発掘調査も行われました。

夥しい数の木簡が出土し、奈良そごうの建築予定地が長屋王の邸宅跡であったことが判明しました。氷室も備えられていたようで、長屋王はオンザロックを楽しんでいたとも伝えられます。

春日大社の参道にそびえる奈良そごうの石灯籠・・・
これからも細々と奈良の歴史を伝えていくことになるのでしょうか。

春日大社燈籠のひょうたん

参道沿いの石灯籠に瓢箪の浮き彫りを発見。

どなたが寄贈された石灯籠なのでしょうか。

縁起物の瓢箪のことですから、寄贈者の家紋か何かを表しているのでしょうか。
”便利な水筒”として重宝されたひょうたん。お酒の貯蔵にも適していました。
外気温よりも低い温度に保つことができる、当時としては魔法のような道具だったのかもしれません。

豊臣秀吉の馬印である「千成瓢箪」を思い出します。
出世街道をひた走る秀吉のイメージとも重なります。
しかしながら、そんな秀吉も栄枯盛衰の流れには逆らえなかったわけですが・・・

長屋王のオンザロックに、秀吉の瓢箪。しばしの間なら保つことは出来ますが、永遠に保ち続けることは出来ない。
そんな時代の流れが、ここ春日大社の参道でぼんやりと頭の中をよぎっていきました。

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