沙羅双樹とは

沙羅双樹

沙羅双樹とは、お釈迦様が沙羅林の中で涅槃に入る際、その四方に2本ずつあったとされる木のことです。

沙羅双樹は白い花を咲かせます。

沙羅双樹、沙羅双樹と言っていますが、厳密に言うと、日本では沙羅双樹は自生しません。
インド原産の沙羅双樹は暑い気候の中で花を咲かせるわけですが、よく似ているためか、日本の夏椿が沙羅双樹と勘違いされて広まっていったようです。

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昔の書物に登場する沙羅双樹

今でも日本各地のお寺の境内で沙羅双樹(夏椿)を見掛けることがあります。

お釈迦様が入滅された日は2月15日とされています。
釈尊入滅の際、この沙羅双樹は季節はずれの花を咲かせたと伝えられています。
花びらをお釈迦様の遺体に降り注ぎ、悲しみのあまり白い鶴のように色が変わり、首を垂れたと云われます。

意味深なエピソードで彩られる沙羅双樹・・・。
かの有名な「増鏡」には、以下の一節があります。

きさらぎの中の五日は鶴の林にたき木尽きにし日なれば

鶴の林とは沙羅樹林のことを意味します。

2月15日に釈尊が入滅されたことを言い表しています。
沙羅木(しゃらのき)は成長すると高さが10~15mにも及びます。
ノッポな木なんですね。

平家物語の冒頭にも沙羅双樹は出てきます。

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必滅の理(ことはり)をあらはす

お釈迦様入滅の際、その四方にあった沙羅双樹。

東の双樹を常と無常に、西の双樹を我と無我に、南の双樹を楽と無楽に、北の双樹を浄と不浄に例えます。
仏教の根本思想には無常観があります。
沙羅双樹にも仏教の深い思想が息づいています。
2月15日は涅槃会(ねはんえ)です。釈尊の遺徳をしのんで過ごしたいものですね。

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