相撲関係資料が充実する葛城市相撲館けはや座

当麻寺の近くに大相撲ファン必見の相撲資料館があります。

近鉄南大阪線当麻寺駅を下車し、当麻寺参道を西へ5分ほど歩いて行くと、参道沿い右手に葛城市相撲館「けはや座」の建物が見えて参ります。

葛城市相撲館けはや座

葛城市相撲館「けはや座」

大相撲界では豪栄道が大関に昇進し、横綱待望論も出て大いに盛り上がっているところです。相撲の歴史を紐解けば、相撲の始祖と尊ばれる野見宿禰と当麻蹴速の二人の人物に行き当たります。桜井市の相撲神社には、野見宿禰の顕彰碑が建てられていますが、ここ葛城市には野見宿禰と戦った当麻蹴速のお墓があります。

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東京相撲番付、相撲隠雲解等の所蔵資料

館内の展示ギャラリーでは、相撲の歴史や奈良県出身力士を紹介するコーナーが設けられています。

所蔵資料も充実しており、平成3年に故藤田久氏のご遺族より寄贈された資料を中心に、現在約12,000点の相撲関係資料が所蔵されています。奈良県出身のプロ野球選手には巨人の亀井選手、DNAの三浦選手等々がいらっしゃいますが、現在幕内力士として活躍しているお相撲さんの中に奈良県出身の力士はおられるのでしょうか。

けはや塚と交番

相撲館前に建つけはや塚(当麻蹴速のお墓)。

五輪塔から道を挟んで斜め向かいには交番がありました。

当麻蹴速像

こちらが当麻蹴速像です。

勇ましい表情が見て取れますね。

垂仁天皇の御前で相撲を取った当麻蹴速。惜しくも野見宿禰に敗れ、命を落としてしまったと伝えられます。我が国初の天覧相撲として、垂仁天皇7年7月7日は、後に歴史に深く刻まれることになります。

二上山と当麻寺道標

当麻寺と受福寺を案内する道標。

向こうに見えている二瘤の山は、古代より大和の人々に親しまれている二上山です。

相撲館に所蔵されている東京相撲番付(1890年5月場所)に、初めて「横綱」の文字が番付に記載されました。1890年といえば、明治23年に当たるわけですが、それまでの最高位は大関だったことが分かります。

私は小さい頃から相撲が好きで、分厚い相撲図鑑を愛読していました。そこには史上最強の力士は誰か?といったコラムが設けられていて、江戸時代の力士である雷電為右衛門が挙げられていました。仕事で東京の赤坂に出張した時、雷電為右衛門のお墓にお参りして来ました。その雷電の地位が大関であったことは言うまでもありません。

吉野の石標

当麻寺駅近くで見つけた昔の石標。

「右 つぼさか よしの 道」と刻まれているのでしょうか。

葛城市相撲館けはや座

戦時中の相撲雑誌である「相撲と野球」の表紙には、昭和の大横綱・双葉山の写真が掲載されています。受けて強かった双葉山。葛城市相撲館では、白鳳が尊敬してやまない大横綱の足跡をたどることもできます。

蹴速と宿禰の対戦を記載した、寛政5年(1873)刊行の「相撲隠雲解」も所蔵されています。その他、相撲をモチーフにしたカルタ・絵葉書・メンコ・雑誌の付録・レコード玩具類なども収められています。

けはや塚の五輪塔

けはや塚の五輪塔。

相撲館の1階中央には、本場所と同じサイズの土俵があります。要予約ではありますが、相撲の普及活動を目的にした「相撲体験」も開催されています。私の小学生時代には運動場片隅に土俵があったものですが、今は既に撤去されています。相撲人気が下降線を辿っているのでしょうか。日本の国技ですから、大切に育んでいきたいですね。

毎月第一日曜日の午後2時~4時には、伝統文化を継承するために相撲甚句も披露されています。

葛城市相撲館けはや座の情報をご案内致します。

  • 料金; 大人300円 小人150円
  • 団体割引料金(20名以上); 大人250円 小人120円
  • 開館時間; 午前10時~午後5時
  • 休館日; 毎週火・水曜日(火曜日・水曜日が祝日の時は開館)
  • アクセス; 南阪奈道路葛城IC下車5分 西名阪自動車道香芝IC下車、国道168号線経由で20分 西名阪自動車道柏原IC下車、国道165号線経由で20分