大神神社末社の御炊社

大神神社末社の御炊社(みかしぎしゃ)をご案内致します。

大神神社の境内はかなり広いですが、その中でも穴場中の穴場と言えるお社ではないでしょうか。炊飯をイメージさせる御炊社という名前にも惹かれます。

御炊社

大神神社末社の御炊社。

手水舎で身を清め、手水舎の右手にある「三輪山会館」という案内板に従って斎館の前を通ります。そのまま歩を進めると、右手へ下って行く参道が見えて参ります。

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御膳津神を祀る御炊社

御炊社の御祭神は御膳津神(みけつかみ)です。

御膳津神は穀物・食物の神とされ、大神神社の主祭神である大物主に献上する神饌を掌る社であると思われます。

御炊社参道

御炊社参道。

薄暗い参道が下手へと続いています。

御炊社参道

御炊社参道から、フェンス越しに大神神社の参道を行き交う参拝客の姿が見えます。

大神神社参拝の際にいつも通る、あの玉砂利の参道です。その参道のすぐ横に、末社御炊社の参道が通っています。

御炊社鳥居

左手を見上げると、御炊社の鳥居が見えて参ります。

御炊社という名前ですが、古語辞典を紐解けば、「炊き(かしき)」という名詞を見つけることができます。室町以降は「かしぎ」と濁音化しますが、それ以前は清音で「かしき」と発音していたようです。炊事をすること、飯を炊くことを「かしき」と言います。

大神神社御炊社

名詞の炊き(かしき)があるなら、動詞の炊く(かしく)もあります。

飯を炊くことを「炊く(かしく)」と言ったわけですが、これも近世には「炊く(かしぐ)」と濁音化しています。

神饌をかしぐ女のことを「炊ぎ女(かしぎめ)」、神社で神饌をかしぐ所を「炊ぎ殿(かしぎどの)」と言ったりもします。

御炊社と紙垂

祠へ続く参道脇に紙垂が下がっています。

純白の紙垂に聖域のエネルギーが感じられます。

大神神社末社の御炊社

天皇社貴船神社富士・厳島神社などの末社へも参詣致しましたが、改めて大神神社の摂末社の数の多さに驚きます。

和魂を祀る大神神社拝殿、荒魂を祀る狭井神社にお参りするコースの他にも、実に様々なお社が参拝客を待ち受けています。時間が許せば、ゆっくりと境内を歩いてみたいものです。