はしご下りで遊ぶ@奈良町からくりおもちゃ館

奈良まちエリアの陰陽町に『奈良町からくりおもちゃ館』という、郷愁を誘う玩具の展示施設があります。

実際に昔のおもちゃに触れることもできます。興味深いおもちゃの体験展示施設で、しばしの時間を過ごして参りました。

はしご下り

奈良町からくりおもちゃ館に展示されていた「はしごくだり」。

はしごくだりと言っても何の事だか分からない人も多いのではないでしょうか。現に私も、おもちゃの名前だけではピンとこなかったのですが、係りの人の案内に沿って遊ばせて頂き、あ~この玩具知ってる!と納得した次第です。

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桟木の間隔と人形の長さがポイントのはしご下り

はしごくだりの作り方はネット上でも幾つか公開されているようです。

昔の人は玩具一つをとっても、ただ買うのではなく自分たちで作っていたことがうかがえます。自作の玩具であれば、なおさら愛着も湧いたのではないでしょうか。大量消費時代にはない豊かさがそこにはあります。

はしご下り

はしご下りの梯子。

はしごの右側に置いてあるのが、はしごを下っていく部材です。

はしごくだりの他にも、様々な玩具が展示されていました。ここでは紹介しきれないので、また後日お伝えしようと思います。

奈良町からくりおもちゃ館

奈良町からくりおもちゃ館。

向かって右側には、陰陽師の神様を祀る鎮宅霊符神社が鎮座しています。

やすらぎの道から少し東へ入った所にあり、普段は静かな場所です。

こんな所に昔の玩具が展示されているとは、正直今まで知る由もありませんでした。私の幼少時代は、玩具と言えばトントン相撲か野球盤だったように記憶しています。消える魔球に魅了された野球盤ですが、玩具店から購入する前は「自作の野球盤」で遊んでいたことを思い出します。拙い作りで、とても人様におすすめできる代物ではありませんでしたが、それでも自分で作ったという”愛着”がいい思い出として残っています。

はしご下り

はしごくだりの解説がありました。

人形がはしごをカタカタとひっくり返りながら、下りてきます。人形の丸い二つの穴で交互に回転し、人形自体の重さを利用し、細い溝と薄板の桟木(さんぎ)の組み合わせでまっすぐに下りてくる仕掛けになっています。桟木の間隔と、人形の長さが大切なポイントです。

人形自体の重力を利用して下りてくる仕組みです。

桟木とは要するに横木のことですが、確かに桟木の間隔がこの力学おもちゃのミソになっているような気が致します。文章だけでは伝わらない面もあるかと思いますので、YouTube動画もご紹介しておきます。

これを見れば一目瞭然ですね。

自分のチカラだけで梯子を下っていく様子がよく分かります。

はしご下り

人形に空けられた二つの丸い穴。

この穴が交互に回転していく仕組みです。

高校時代に習った物理の授業には手こずったものです・・・昔の子供たちは力学的な仕組みを自然と学んでいたのかもしれませんね。方程式や蘊蓄など何も必要ありません、無邪気に遊びながら体験できる世界が広がっています。

ちなみに、奈良町からくりおもちゃ館の入館料は無料です。

<子供とおでかけ情報>

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