不退寺の拝観

在原業平ゆかりの不退寺を拝観して参りました。

不退寺拝観

不退寺の本堂。
石燈楼を手前に、美しいシンメトリーが描かれる本堂・・・お寺の拝観ではよく見られる光景ですよね。

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重要文化財の本堂を持つ不退寺

平安時代の貴族の邸宅を思わせるような本堂は、国の重要文化財に指定されています。

南門から境内に入り、本堂へ向かおうとすると、お寺のご住職らしい方からお声を掛けて頂きました。
「左手に石棺があるから、そちらをご覧になられてから本堂へお越し下さい」
案内された左手には庫裏があり、その裏手に5世紀頃の石棺が置かれていました。歴史の遺物を見物した後、いよいよご本尊の聖観音菩薩立像を拝ませて頂くことになります。

本堂内には、ご本尊の他にも重文の五大明王像が安置されています。

平安時代の初めに弘法大師空海が中国から持ち帰ったものらしく、五大明王の像が揃って残るのは奈良でもここだけとのことです。

不退寺法輪寺

不退転法輪寺。

南門向かって左側に刻まれていました。

「不退寺」とは、どこか珍しい名前だなぁと以前から思っていたのですが、本堂内で仏像の説明をして頂いたご住職に伺ってみました。
”不退転の決意”とよく言いますよね。
正しくその”不退転”を意味するようです。
法輪とは仏教の教義のことで、教義を他人に伝えることを転法輪と言います。
よくお寺などでも、法輪をぐるぐる回してご利益に授かりますよね。かく言う私もどこかで回したような覚えが(笑)確か、京都の高台寺の近くだったように記憶しています。

不退寺の五大明王像

五大明王像。

不退寺の歴史は、平城天皇の譲位後に遡ります。

譲位した平城天皇が、茅葺の御殿を造って、この地に住んだのが始まりとされます。
その後も、平城天皇の第一皇子阿保親王、孫の在原業平が居住したと伝えられます。

そして、847年(承和14年)に業平が祖父・平城天皇と父・阿保親王の菩提を弔うため、自ら聖観音菩薩立像を刻んで、茅の御所を寺としたことが起源とされます。

不退転法輪寺・・・仏様の教えが、今後益々広がっていくことを期待してやみません。
南門前に無料駐車場あり、不退寺の拝観料は500円となっています。

天理市の在原神社 在原業平を祀る神社をご案内致します。