大窪寺跡とキバナコスモス@藤原宮跡

藤原宮跡のキバナコスモスを見に行きました。

7月下旬から8月中旬にかけて見頃を迎えます。中南米原産の花で、オレンジコスモスとも呼ばれる夏の花です。コスモスとは言うものの、秋の花ではありません。醍醐池の西側に広がる約7,000㎡のお花畑は実に見事でした。

藤原宮跡のキバナコスモス

藤原宮跡のキバナコスモス

色の濃い花で、降り注ぐ太陽の下がよく似合います。

今回も藤原京資料室前の駐車場に車を停め、資料室の中も見学して参りました。その中で、あまり聞き慣れないお寺の名前を発見致しました。「大窪寺」というお寺です。橿原市内の寺社巡りも一通り終えたように思っていたのですが、大窪寺?さっそく帰って調べてみることにしました。

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橿原市大久保町にある天武期創建の古寺

大窪寺の場所は畝傍山の麓に当たります。

現在は国源寺(こくげんじ)観音堂がその法燈を継承しています。今も国源寺境内には塔心礎が残っており、大窪寺のものではないかと推定されます。

藤原京資料室の縮小模型

藤原京資料室の縮小模型。

畝傍山の北東方向に「大窪寺」のプレートが見えます。ちなみに藤原宮跡はこの東側に位置しています。久米寺や本薬師寺の場所も示され、全体の位置関係が俯瞰できます。

国源寺に関しては神武天皇陵を訪れた時に、周辺地図で確認した覚えがあります。大窪寺の寺域を神武天皇陵エリア内とする説もあるようです。はっきりとしたことは分かっていませんが、謎を呼ぶお寺ですよね。

大窪寺では、山田寺の瓦に似た7世紀中頃の瓦も出土しています。江戸時代末期の『卯花日記』には、たくさんの礎石が残っていたことも伝えられます。国源寺には正安4年(1302)の木造聖徳太子立像が伝わり、奈良県指定有形文化財に指定されています。

特別史跡藤原宮跡

特別史跡藤原宮跡。

広大な敷地面積を誇る古代のお宮跡です。

橿原市コミュニティバス運行系統図

橿原市コミュニティバスの運行系統図が案内されていました。

大和八木駅を出て、橿原市役所前~奈良医大病院~かしはら万葉ホール~橿原市藤原京資料室前~飛騨町~別所町~木之本町~奈良文化財研究所藤原宮跡資料室前~南浦町を結びます。夏休みの子供連れに人気の、橿原市昆虫館へも橿原市コミュニティバスが大変便利です。

藤原京資料室縮小模型

藤原京資料室の窓のブラインドから光が漏れます。

ちょうど上空から太陽光が降り注いでいるようで、いい塩梅です(笑) この模型を見ても、藤原京が大和三山(畝傍山、耳成山、天香具山)に囲まれていることがよく分かります。

藤原宮跡の地図

醍醐池は内裏の内側に位置しているようですね。

池の西側にはキバナコスモスの花畑が広がります。藤原京を守る門が各所に設けられていたようですが、北面中門に当たる猪使門(いつかいもん)、北面西門の海犬養門(あまいぬかいもん)がそれぞれ案内されています。

藤原宮跡の花蓮案内

花蓮・朝堂院東ゾーンの道案内。

藤原宮跡は花蓮の名所でもあります。朝早くからカメラ愛好家で賑わい、その開花ショーはこの辺りではつとに有名です。秋はコスモス、そして春には菜の花に桜と咲き誇り、一年を通して私たちの目を楽しませてくれます。

キバナコスモスと耳成山

キバナコスモスと耳成山。

神武天皇陵の近くには、かつての大窪村の氏神として祀られた大久保神社が鎮座しています。オオクボつながりで、ちょっと気になりますね。

藤原宮の軒丸瓦

藤原宮の軒丸瓦、藤原宮跡の蓮(碧台蓮)。

記念スタンプのようです。

丸山古墳と軽寺

こちらは巨大な丸山古墳と軽寺。

数か月前に見瀬丸山古墳の墳丘に登って参りましたが、聞きしに勝るスケールでした。こうして見ると、軽寺との位置関係もよく分かりますね。お寺の境内も緻密に再現されており、当時の伽藍配置が蘇ります。屋外観光だけでは把握できないポイントを補って余りあります。

キバナコスモスの観賞に訪れた藤原宮跡でしたが、今回も思わぬ発見に満ちていました。

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