金運開運の御金神社

京都にお金の神様が祀られています。

御池通から西洞院通を北へ少し上がった所に鎮座する御金神社。神社の名前を「みかね」と読みます。

神泉苑を訪れた後、世界遺産の二条城へ向かったのですが生憎この日は休城日でした。その足で六角堂を目指し、御池通周辺をウロウロしていると、偶然にもかねてから噂の御金神社に辿り着くことができました。

御金神社鳥居

御金神社の黄金鳥居。

金色に輝く神明鳥居に注連縄が張られ、その正面には拝殿らしき建物が見えています。金運にご利益のある御金神社が、ビルの建ち並ぶ京都の街ナカに鎮まっていました。

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金色のイチョウ絵馬が掲げられる御金神社境内

現世利益の最たるものはお金なのかもしれません。

人はお金を持って死ねませんが、生きている間は多少なりとも執着があるものです。そもそも御金神社は鉱山の神様として信奉を集めていました。それがいつの間にか、お金の神様としてその名を知られるようになったいきさつがあります。

御金神社の鈴緒

拝殿に吊り下げられた金色の鈴緒(すずお)。

神前で手を合わせる前に、黄金色に輝く鈴緒に触れることになります。鳥居のみならず、御祭神の御前にもゴージャスな雰囲気が漂っています。

御金神社の主祭神は金山毘古神(かなやまびこのかみ)とされます。

伊邪那岐と伊邪那美の間に生まれた神様で、鉱山の神様として知られます。火の神カグツチを生んで大火傷を負い、病床に就くことになったイザナミ。その病床において、イザナミの嘔吐物から生まれたのが金山毘古神とされます。イザナミが黄泉の国へ旅立つ直前に産み落とした神様が、ここ御金神社に祀られています。

御金神社の銀杏絵馬

御金神社の銀杏絵馬。

御金神社の本殿左横に御神木のイチョウが植えられているのですが、その銀杏をデザインした絵馬のようです。イチョウ絵馬の初穂料は500円と案内されていました。赤丸の中に金、その右横に開運金運と記されています。絵馬にしたためるペンにも、御金神社の貼り紙があります。

銀杏の形って面白いですよね。

どこか鴨の脚を想像させます。それもそのはず、銀杏(いちょう)という言葉の語源は中国語の発音「鴨脚(ヤーチャオ)」に由来すると言われます。中国原産の銀杏ですから、信憑性のある語源説なのかもしれません。

御金神社の銀杏絵馬

おびただしい数のいちょう絵馬。

拝殿右横に末社へと続く通路があるのですが、その通路沿いにも多数のイチョウ絵馬が掲げられていました。それにしてもすごい数ですね。

宝くじに当選したお礼もしたためられているようで、御金神社の並々ならぬご利益を感じさせます。その他にも競馬、競輪、資産運用等々、ちょっぴり生々しい願い事も懐の深い御金神社なら気兼ねなくお願いができそうです。

御金神社のイチョウと銀杏絵馬

その反対側、拝殿左横にも多数の銀杏絵馬が掛かっています。

奥に見えている巨木が、御金神社の御神木である銀杏です。

参拝したのは夏ということもあり、その葉は青々としていました。御神木の前には柵が設けられていて、どうやら工事中のようでした。

御金神社の銀杏絵馬

いや~圧巻ですね。

重さに耐えかねて崩れてしまわないだろうかと心配してしまいます。

この心配が杞憂であることを祈ります(笑) 縁結びスポットでよく見かける南京錠を思い出してしまいますが、南京錠ほど重くはないことを思えば、確かに要らぬ心配なのかもしれません。

御金神社の銀杏絵馬

拝殿手前左側にテントが設けられていて、その中に様々なお守りや絵馬が置かれていました。

簡易お守り授与所といった趣で、係りの方は常駐なさっておらず無人の状態でした。テントの横に建物があり、何か用がある場合は呼び鈴を鳴らしてお知らせするという仕組みのようです。

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御金神社へのアクセス方法

御金神社への行き方をご案内致します。

冒頭でも申し上げましたが、今回私は二条城方面から御金神社へアクセスしています。

二条城からだと南東方向に鎮座しているのですが、分かりやすくナビゲートさせて頂くためにその出発点を御池通に設定致します。

西洞院通

京都市街を東西に通る御池通沿い。

南北に通る烏丸通と堀川通の間に、西洞院通という細い道があります。

この道標を北へ取り、しばらく歩いて行くと左手に御金神社の黄金色の鳥居が見えてきます。

西洞院通の地図

西洞院通の解説と地図。

平安京開設時の西洞院大路に当たる通り。この通りに沿って西洞院川が流れ、この流れを用いて衣服を染める職人が多く住んでいました。また、西洞院紙と呼ばれる紙も名産として有名でした。

西洞院紙という名産品は初めて聞きました。

なるほど、往時は川が流れていたのですね。詳しく調べてみれば、その名残もどこかに残されているのかもしれません。

西洞院通の御金神社

道標のあった場所から北へ進むと、程なく左手に御金神社の鳥居が見えて参ります。

西洞院通に面しており、車や人の往来も活発な場所でした。

御金神社の社号標

御金神社の社号標。

間違って「御金(おかね)神社」と呼んでしまいそうですが、くれぐれもお間違いのないように(笑)

御金神社には手相芸人の島田秀平さんも参拝されているようです。遷都際の年に、「やりすぎコージー」の収録で当館にもお越しになられています。誠に残念ながら、当時はまだ島田秀平さんのことを存じ上げていなかったのでサインをもらいそこねてしまいました。パワースポット巡りではすっかりお馴染みのタレントさんですよね。

御金神社の宮司のお名前は ”鳥居さん” とおっしゃるようです。

いかにも宮司さんらしい苗字ですよね。古代には神聖視されていたと言われる鳥。「鳥居」の意味は諸説紛々としていますが、神聖な鳥が居るから「鳥居」とする考え方もあるようです。神社への入口である鳥居は、俗世間から神様の世界へと通じる結界そのものです。黄金の結界は、もうそれだけでスピリチュアルな雰囲気に満ち満ちています。

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御金神社のお守り

お金の神様ということで、関西一円のみならず遠方からも参拝客が集う御金神社。

その人気を媒介しているのは、やはりお守りではないでしょうか。

御金神社の夢枕

御金神社の夢枕。

就寝時に枕の下に敷くお守りです。

初穂料300円で、お宝満載の夢が見れるのであればこんなに安いことはありません。金運の夢を見る「宝づくし」と案内されています。

銀杏守りと銀杏守り

こちらは初穂料1,000円の「いちょう守り」と「ぎんなん守り」。

少々値は張りますが、イチョウとぎんなんのかわいらしいフォルムが購買意欲を掻き立てます。

御金神社のおみくじ

おみくじですね。

デザインされているのは、様々な色合いを見せる銀杏の葉です。

御金神社のお札

お札も金色に輝いています。

御金神社と言えば、購入後の宝くじを入れておくと当選のご利益に授かれるという福財布が有名です。テントの中を見回してみたのですが、どうやら私が訪れた日には福財布が売られていなかったようです。御金神社の事務所に連絡すれば、お守りとセットで購入することができるようなのですが、目の前で是非福財布を見てみたかったですね。

御金神社の金運守

銀杏の描かれた金運守

スタンダードタイプのお守りもちゃんと販売されていました。

御金神社の金運守

金運アップの神社は数あれど、御金神社ほどインパクトの強い神社は無いのではないでしょうか。

お金の印象の強い御金神社ですが、金山毘古神の他にも、天照大神や月読神も祀られています。アマテラスやツクヨミは、伊邪那岐の禊から生まれた神様ですが、高天原を治める太陽の神・天照大神と、夜の国を治める月読神が合祀されているのは興味深く感じられます。

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ゴールドの鈴緒でお金の神様を呼び寄せる

清らかな音は神様との橋渡し役です。

参拝の前に鈴緒を揺らして音を鳴らし、神様を呼び寄せます。

結婚式などで奏でられる雅楽なども、神の降臨を待つ儀式と言ってもいいのではないでしょうか。目には見えませんが、張り詰めた空気を響かせて神様に届けられます。祭事(まつりごと)の祭りは神様を「待つ」ことに通じます。

御金神社拝殿

御金神社の拝殿。

拝殿から真っ直ぐに黄金色の鈴緒が吊り下げられています。

御金神社の鈴緒

贅沢な黄金色に輝きます。

ゴージャスな鈴緒で鳴らされた鈴の音色が、真っ直ぐに御金神社の御祭神に届けられます。

御金神社の鈴緒

見事に綯われた金色の鈴緒。

強固に綯われた鈴緒を見ていると、勢いよく天に昇っていく龍の姿を想像させます。

御金神社の提灯

拝殿の提灯。

御金神社には御金神社奉賛会という組織があって、常設・夜間点灯の名前入り提灯は1口3,000円で奉納されているようです。

御金神社末社

拝殿右手前に末社の案内板が立っていました。

御金神社に深く貢献された方々が祀られているようです。

御金神社末社

こちらが御金神社の末社です。

建物の間の狭いスペースに手厚く祀られていました。

御金神社の祖霊社

「祖霊社」と書かれています。

どうやら御金神社の末社とは、祖霊社のことを指しているようですね。

御金神社の手水舎

御金神社の手水舎。

黄金鳥居を入ってすぐ左手にあります。

柄杓の上方に小さなザルが置かれていますね。

御金神社参拝の作法として、持参しているお金をこの場所で洗うといいようです。

洗い清めたお金は使わずにそのまま財布の中にしのばせておくか、あるいはお賽銭として奉納されることをおすすめ致します。

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夫婦龍が出現した御金神社銀杏の木

銀杏の木が御神木ということで、おすすめの参拝シーズンは秋ということになるのでしょうか。

それも黄葉の季節を少し過ぎた晩秋がいいのかもしれません。

御金神社本殿

御金神社の本殿。

本殿前にはお供えのお酒がたくさん奉納されていました。

御神木のいちょうは本殿の左横、瑞垣の外にそびえ立ちます。

なぜ紅葉シーズン真っ只中よりも、晩秋がおすすめなのか。その理由は、ご利益のある落葉が授与されることと、落葉して裸になった枝を見ることができるからに他なりません。

御金神社の龍

樹齢200年以上という御金神社のイチョウの大木。

そのサイズは、樹高22m・幹周り22.5mにも及びます。

手水舎の前に、この木の枝から雌雄二対の龍が出現したという写真が掲げられていました。その枝と思しき部分にカメラを向け、シャッターを切りました。確かにどこか、龍の頭を思わせるようなお姿です。葉が生い茂った状態では分かりづらいのですが、落葉した後なら、確かに仲睦まじいい夫婦の龍の姿をはっきりと捉えることができるのかもしれません。

晩秋に落葉した銀杏の葉っぱは参拝客に授与されます。その落ち葉を財布に入れておくとご利益に授かれると伝えられます。

御金神社の黄金鳥居

元来は木製の鳥居が建てられていたそうです。

台風の影響で木の鳥居が壊れ、鉄製の鳥居が建てられました。その後、金箔を扱うお店のご好意により、鳥居に金箔が施されるに至りました。平成18年4月に金色に輝く鳥居が完成したと言いますから、つい最近のことなんですね。

やはり目立つ玄関口は人を呼び寄せるパワーを持ちます。

御金神社の軒丸瓦

鳥居や鈴緒のみならず、軒丸瓦も黄金に輝いています。

黄金づくしの御金神社境内。

この場所に居るだけでも、なぜかパワーが注入されたような気がして参ります。

御金神社へのアクセスは、京都市営地下鉄東西線「二条城」駅を下車して徒歩約5分となっています。市バスを利用すれば、市バス「堀川御池」を下車して徒歩約5分です。ここは神社ですから拝観料は必要ありません。境内の見学は自由です。駐車場はありませんので、徒歩もしくは公共交通機関を利用して参拝されることをおすすめ致します。

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